あの頃に戻りたい。
AGA(エイ・ジー・エイ:男性型脱毛症)による薄毛でお悩みの方、ぜひ一読ください。
20年近く薄毛と闘っている筆者の経験が、あなたの植毛決断のお役に立てれば幸いです。
そう、植毛はかなり勇気のいる行動です。
ただ、筆者の場合は「この闘いに終止符が打てるなら…」と、ノリと勢いで即決!
この気持ちは分かって頂けるはず。
しかし、正直に申し上げますと…植毛には大変満足はしていますが、終止符を打てていないのが現状。
なぜか!?それは、植毛した毛以外は、やはりAGAの影響を受けて抜けてしまうため…。
別の記事に記載していますが、AGA対策として内服薬の服用は続けています。
20代前半から薄毛が気になりだし、30歳までに数々の育毛剤を試したり、クリニックを受診したり…。
改善なくあきらめかけていたところに、内服薬の存在を知り、かなりの効果を実感。
しかし、服用開始して8年目(2020年12月)で効果の頭打ちを感じ、植毛を決断したという経緯です。
筆者の場合は、FUT(メスを入れる方法)にて施術し、1,100グラフト(株)を移植。
前頭部とつむじがかなり改善しています。
まいにち、まいにち風や雨を気にしていた生活から、この日常が戻ってくるとは…。
夢が叶いましたよ!
ぜひ、ぜひ参考にしてみてください。
【はじめに】植毛とは?
植毛とは、植え付ける毛という意味。
「自毛植毛」と「人工植毛」の2種類の方法が存在します。
今ある髪の毛に、人毛や人工毛を結び付ける方法や髪の毛付きのシートを頭皮に張り付ける方法は、「増毛」と言われ分類が違うことが分かりますね。
1:自毛植毛
自毛植毛は、AGA(エイ・ジー・エイ:男性型脱毛症)による薄毛に対して有効な治療方法です。
後頭部や側頭部の毛組織は、男性ホルモンによるAGAの影響を受けないことをご存じでしたか。
その毛組織ごと移植する方法のため、髪の毛の成長を繰り返せるというわけです。
これは理にかなっていますよね。
また、自分の毛組織を移植するので、拒絶反応が少なく、生着率が高いという特徴があります。
2:人工植毛
人工植毛とは、ナイロンやポリエステルなどで作られた人工毛を薄毛や抜け毛の気になる部位に移植する方法。
これは、少しこわい面がありますね。
人工物を植え付けるので、体が拒絶反応を起こしたり、ひどい場合では感染症を引き起こしたりします。
自毛植毛とは違い、定期的なメンテナンスも必要になるため日本皮膚科学会が発行するガイドラインでも評価が低いです。
自毛植毛の方法について
自毛植毛の方法は、FUT法とFUE法の2種類が主流となっています。
後頭部や側頭部からの毛組織を「採取する方法が異なる」という違いがありますね。
上図の毛組織を、「株」または「グラフト」と呼び、移植する「毛包」を数える単位になります。
1毛包あたり2~2.5本の毛が生えるため、筆者の1,100グラフトの植毛は、2,200本~2,750本増えたということが分かりますね!
FUT 切る植毛
FUTはメスを使用して頭皮ごと髪の毛を採取し、頭皮を毛包単位に分けてから、頭頂部や前頭部に開けた穴に植え込む方法。
後頭部から側頭部にかけて、10cm幅×20~30cm長の頭皮を帯状に切り取ります…正直こわい。
はじめに麻酔注射を打ちますが、イスのひじ掛けを握りしめて耐えた記憶を思い出します。
でも、手術中の痛みはここだけ!
これまでの悩みに比べたら、きっと乗り越えられます!
FUE くり抜く植毛
FUEはパンチ(直径1mm程)という機械を使用して髪の毛を毛包ごと採取し、移植先に開けた穴に植え込む方法。
毛包を傷つけ無いように、人の手によって一つずつ採取するため、費用が高額になったり、施術時間が長くなったりする傾向があります。
FUE法は、切らない分術後の回復が早いところは確かに良いですね。
ただ、麻酔注射はありますので覚悟は必要!
FUTとFUEのメリット・デメリット
世界的に植毛手術の主流になっているFUT法(切る手術)。
しかし日本では、傷の腫れや痛み、傷跡の目立ちも少ないFUE法が現在の主流になりつつあるのをご存じでしたか。
何にせよ、デメリットの面を深く思わせないほど、植毛への期待と覚悟が大きかったのを思い出します!
FUT (切る植毛) | FUE (くり抜く植毛) | |
メリット (^^) | ①生涯に採取できるドナー株数はFUEの約2倍 (約5,000~6,000株) ②採取した株をほぼ全て有効活用可 ③施術費用がFUEより安価 ④手術時間はFUEより短い | ①メスを使わないので、手術後の回復期間がFUTに比べると短い ②直径1mm以下の小さなパンチを使用するため傷跡が比較的に目立ちにくい ③一本ずつ採取するため、移植先の髪の毛とよく馴染むドナーのみを選べる |
デメリット ( ;∀;) | ①頭皮をメスで切る手術の為、回復期間が長い ②細い線状の縫合痕が残る ③頭皮の硬い方は採取できるドナー株数が少ない | ①FUT法と比べるとやや費用が高額 ②点状の傷痕がドナー採取株数と同数残る ③毛根切断率(ドナーロス)は医師の技量による |
植毛費用比較
植毛費用の合計は、「手術費×(移植費×植毛株数)」にて算出されます。
移植費が、FUTとFUEに違いがあり、FUEの移植費が高額になっていますね。
FUT (切る植毛) | FUE (くり抜く植毛) | |
植毛費用 | 手術費22万 +(移植費660円×植毛株数) | 手術費22万 +(移植費990円×植毛株数) |
薄毛の症状と必要なグラフト数のイメージを下図に示していますが、
カウンセリングの時、どこにどれだけ植毛したいか、自分の意志をしっかり伝えることが大事!
筆者の場合は、前頭部右250株+左250株、頭頂部600株の1,100株(グラフト)なので、
94万6千円(FUT)の計算になります。
植毛手術の流れ
日帰りの手術ですが、約5~6時間はかかります。
ただ、麻酔が利いてしまえば「目が覚めた時には終わってた」という感じでしたよ!
- デザインの確認
- 手術室へ:血圧や心拍数、心電図、呼吸状態をモニター表示しながら、安全に施術
- ドナー部の前処理:後頭部のドナー部の毛髪を1mm程度の長さにバリカンで刈る
- 麻酔:「最初の注射だけ」との説明でしたが、ここは覚悟!
- ドナー株採取:FUTではメス、FUEではパンチを使用
- 株分け
- スリット作り:移植範囲に1mm前後の小さなスリット(切れ目)を作る
- 移植:ドナー株を優しく丁寧にスリットへ挿入
- 最終チェック
- 術後説明:痛み止めの服用や、洗髪方法など生活面での注意点の説明を受ける
術後は麻酔が利いており、車を運転して帰ることができないので、帰宅方法を考えておくと良いですね。
手術後の痛み
これだけは覚えておいてください、FUT(メスで切る)は麻酔が切れると痛いです!
どこまでいっても、やはり「個人差」の違いが出てくるとは思いますが…。
筆者の場合は、頭皮がカタイせいもあったのか、縫合部のツッパリ感は半年から一年は気になりましたね。
下を向くとツッパリ感が気になり、このまま一生続くのか!?と心配になるほどでした。
しかし、今は全く問題無しです!
ほら、自信に満ちた日常はすぐそこまできています。
気長に回復を待ちましょう!
副作用について
植毛手術の副作用について、術後、数日後、数週間~数ヵ月とあります。
やはり、筆者も気になったのはショックロスですね。
内容 | |
術後 | 痛み・出血・吐き気・移植部位のかさぶたや赤み |
数日後 | 額やまぶたの腫れ・移植部のかゆみ・しゃっくり |
数週間~数ヵ月 | ショックロス・感染症・膿疱・しびれ・移植毛のくせ |
ショックロスとは
「え!?何それっ…」名称から気になりますよね。
ショックロスとは、移植部位の既存毛の一部や、ドナーを採取した周囲の毛の一部が抜けること。
まず、抜けた毛は戻ってくるのでご心配なく!
筆者の場合は、術後3ヵ月頃にきましたね、頭頂部が特に抜けたので正直きつかった。
今考えればAGA内服薬を止めたせいかもしれない。
別の記事に記載していますが、内服薬を止めた時(ミノキシジルと推定)に抜け毛が凄かったので…。
でも安心してください、6~8ヵ月後には既存毛も生えてきましたよ!
(内服薬の服用は再開していました)
傷跡について
あら、傷跡が見えますね!
FUT(切る植毛)の場合、髪の毛を短くするとやはり傷跡が1本残ります。
これは中国カット(バリカンを使用)なので、しょうがない!(中国へ赴任時の写真)
日本の美容師さんは、このようなことは無かったのでご安心を!
傷跡が目立ちにくいFUEも、短くするとやはり違和感(点状の傷)があるイメージ。
頭の片隅においておくといいです。
それでも今までの悩みに比べれば、「施術する・しない」の判断にはきっとならないですよね!
FUTとFUEの違い
FUTはメスを使うので線状の縫合痕が残り、FUEは点状の傷跡がドナーの採取株数だけ残ります。
坊主頭にすると傷は目立ちますが、2cm程度の髪の長さであれば傷は気にならないので大丈夫ですよ。
植毛の効果を実感するまで!
1度植毛した毛は、1ヵ月が経過した頃に抜け落ちます。
でも、毛根組織は定着しているので心配ご無用!
ショックロスもありましたが、6~8ヵ月後には新しい毛髪が生え始め、実感は1年後でしたね。
信じて待つ!
これに限ります。
【施術してみてどう!?】体験者口コミのご紹介
「手術っ!?」と、やはり抵抗がありますよね。
施術された多くの方は満足されているのが実情、とは言えクリニック選びも重要なことが伝わります。
結果は大満足!
欲しかった場所に、欲しかったように、ちゃんと生えました。
生えたあとに成長するし、抜けてもまた生えてくる!
最初から植毛をしなかったのか、と後悔するほど。まずカウンセリングがオススメかな。
プロペシアとミノキシジルを服用していますが、M字箇所に効果がでなかったため植毛を決断。
ショックロスになる割合は20%と聞いていたのですが、私は一時的に抜けて焦りました。
クリニックによって植毛の効果は違いがあるようですね。
施術方法など十分に検討してから決めましたよ。
術後に最低1週間は必要でした、長期連休を活用して早めの予約が要りますね。
始めの麻酔は痛かったですが、クリニックの対応が良かったので安心しました。
引用元|yahoo知恵袋
AGA内服薬と植毛どっちがいいのか
この内容、きっと一度は考えたことでしょう。
内服薬の効き目の個人差や服用による副作用、植毛における費用や手術への抵抗など、いろいろありますよね。
そうは言うものの、植毛に向いている方は薄毛の進行具合で決めることをオススメします。
M字や頭頂部など症状がかなり進んでいる場合や、長期的な内服薬の服用に頼らず根本的な治療をしたい方には有効な手段とです。
植毛した毛は、AGAの影響を受けない利点がやはり魅力的。
風を気にしない!これは実感していますよ。
ただ、これだけは忘れないでください…植毛した毛以外はAGAの影響を受けてしまうので、内服薬も合わせて使用されている方が多いです。
次項にAGAによる抜け毛のメカニズムをまとめていますので、目を通してみてください。
結論、一長一短があるので白黒つけがたいのが実情、植毛をして守りのプロペシアのみを服用など、内服薬を制限する選択もとれますよね。
ここまできたら、攻める勇気がきっと大事!
【AGAのメカニズム】から見る治療方法の違い
AGAが発症するメカニズムには、毛根の一番深い部分にある毛包の毛乳頭細胞や毛母細胞に存在する「5αリダクターゼ(5α還元酵素)」が大きく関わっていることをご存じでしたか。
5αリダクターゼは、男性ホルモンである「テストステロン」を男性ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」に変換する働きを持っています。
これによって生成されたジヒドロテストステロンは、毛母細胞の分裂を抑制してAGAを引き起こします…少し難しいですね。簡略に言うと5αリダクターゼの活発さが抜け毛を誘発するというイメージ。
本来、テストステロンは筋肉や骨を作ったり、精子を生成したりといった重要な役割を担っている大切な男性ホルモンです。
また、5αリダクターゼは男性ホルモンの働きを補助する重要な役割を担っている酵素。
両者とも健康な体を作るために不可欠な存在ですが、髪の毛にとってはマイナスに機能します。
後頭部や側頭部の髪の毛が多く残るのは、頭の部位によって毛包のホルモン感受性が違うということが考えられています。
その毛包を移植し、薄毛改善をはかるのが植毛治療。
プロペシアなどの内服薬は、5αリダクターゼの働きを阻害することで、AGAの発症を抑えることができます。
抜け毛を抑制し、薄毛改善をはかるのが内服薬治療。(詳しくは、別の記事でご紹介。)
それぞれの治療方法が、理にかなっていることが分かりますね!
まとめ
目をつぶれば…鏡の前で悩み、押しつぶされそうになりながら、植毛を覚悟した日を思い出す。
あなたのその一歩も、きっと夢を引き寄せられると信じています。
明るい気持ちで踏み出せば大丈夫。
筆者の場合は、たとえ妻や周りの人たちが、自分の頭の状態を気にしていなくても、改善したかった。
そう、一回きりの人生、納得いくところまでやってみたい!
そうですよね!
ここまでくるまでに、いろいろ調べてきているあなたにとって、最後はやはり自分の気持ちです。
植毛してきた仲間たちは、喜びを噛みしめている方が多いでしょう。
薄毛を気にしていなかったあの頃を想像してみてください。
その決断はきっとうまくいきます!
(他にも発毛情報の記事がありますのでご参考ください、一読の価値あり!)
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